ワンコインデコーダ4 の ポイントデコーダ化

注意:このページは旧版です。最新版のワンコインデコーダ6使用のページはコチラです。

 トピックス

2018.11.04 DCC信号読み取り改善、CV書込み時の安全性向上(AckDUTY値変更)(サンプルソフトVer0.94)
2018.10.27 プログラム暴走対策(WDT監視機能)を追加(サンプルソフトVer0.93)
2017.10.09 出力PWM Duty設定(CV6)を追加(サンプルソフトVer0.92)
2017.08.20 接続図をVer4.2用に修正。
2017.06.07 Ver4.2に関する記述の追加。
2017.04.28 ZXBM5210に関する記述の追加。
2017.04.01 TOMIX製ポイントでの焼損事例の報告がユーザからあったため動作確認対象外とします。 
2017.01.02 動作遅延時間設定(CV5)を追加(サンプルソフトVer0.91)
2016.03.27 ワンコインデコーダ4公開に合わせて更新

 はじめに... 


 ワンコインデコーダ4を、ポイントデコーダとして使用するための方法を紹介します。(Ver4.0~4.2について利用方法は同じです。)
 ワンコインデコーダ4の出力回路を、モータ/ライトの代わりにポイントマシンを接続して使用します。

 注意事項!

 (1)リスク管理が必要です!
  ポイントマシンは大電流が流れるため使用方法を間違うと、故障したり焼損したりします。
  このページを最後までよく読んで、リスクを認識のうえ、適切にCV設定を行い回避するように工夫してください。

   ポイントマシンの抵抗値の測定結果をブログに掲載していますので、参考にしてください。

 (2)ソフトは最新版を使ってください!
  大電流の制御を安全に行うために、不具合対策を行ったソフトを公開しています。
  必ず、最新版を使用するようにしてください。(最新版:2018.11.4 サンプルソフトVer0.94)
  古いVerでお使いの方も、新しいソフトに書き込みし直して使うようにしてください。

 (3)BD6231F-E2を使用してください。
    モータドライバはBD6231F-E2を使用してください。ZXBM5210では機器の故障や焼損事例があります。

 (4)コンデンサを増強してください!
  C1,C2ともに10uF以上のチップコンデンサを使用してください。
  またキープアライブコンデンサ端子に、電解コンデンサ47uF/25V以上を外付け接続してください。
  (抵抗、ダイオードの回路は不要)

 (5)CV値を適切に設定してください!
   ポイントマシンに電気を流す時間=CV3と、電気の強さ=CV6を適切に設定してください。
   始めは短く、弱く、だんだん長く、強くして、最低限必要な電気で稼働させるようにします。
   CV設定方法は以下を参考にしてください。
    ・TOMIX製ポイントマシンは抵抗値が低いので、CV値を適切に設定してください。CV値の検証はブログに掲載しています。
    ・KATO製 HOポイントの内蔵マシンのCV値検証はブログに掲載しています。 6番(EP867)編 / 4番(EP550)編
    ・KATO製 HO手動ポイント用マシンは要注意です。 外付けコンデンサなし焼損故障 / 外付けコンデンサ対策編



 アクセサリのアドレスや動作時間の設定、モードの設定はCV書込みで変更します。CVの書込みはPagedモード、Directモードに対応しています。

 ワンコインデコーダ4の製作方法、部品、基板の入手方法等はコチラのページを参照してください。ハードは共通になっています。

https://youtu.be/aUPUV2-9EgQ


  

ご注意:
・本サイトの情報を元にした製作等に関わる破損、傷害等につきましてはご自身の責任のもとでお願いします。
・ご紹介している方法は一例です。一部部品を規格外で使用している部分があり、最善の方法とは限りません。
 ご自身でもご検討いただければ幸いです。
・使用する部品の規格を確認のうえ必要であれば定数、回路の変更等をお願いいたします。

特徴

  CV1とCV2でアドレスを設定します。(アドレス1~2044対応)
  CV3で出力制御時間の設定が可能(10~2550ms)
  CV4で出力方法の設定変更が可能(コイル式、モータ式)
  CV5で出力制御の遅延設定が可能(同一アドレス、複数ポイント時、動作タイミングをズラせます)
  CV6で出力のDuty比を設定できます。(抵抗値が低いポイントマシンに対して電流を制限できます。焼損防止対策)
  ワンコインデコーダ4と共通ハードです。
  ソフトウェアの変更で、車載用FL、ポイント用の変更が可能。

 サンプルソフト


 「ワンコインデコーダ4」を、ポイントデコーダとして使用するためのサンプルソフトです。
 通常はHEXファイルをPickit2等のライターでマイコンに書き込んでください。書込み方法はこちらのページを参考にしてください。
 参考までに、ソースファイルも置いておきます。動作方式の解析、改良等に活用ください。MPLABでアセンブルしてください。
 動作しない場合の調整方法は下述いたしますが、自己責任でのご利用をお願いします。当方でのサポートも致しかねます。
 すべてのDCC環境で、動作保証するものではありません。
 なお、著作権は主張します。改良版を作成される方は出典を表示のうえ、公開してください。その際、ご連絡をいたければ、リンクを張らせていただきます。
 (無断転載は禁止します。また、商業目的の利用も禁止とします。)
 尚、ファイルは右クリックし対象を保存を選択して下さい。そのままクリックして保存すると拡張子がtxtになる場合があります。

 最新ソフトウェア
 PIC種類  ファイル種類  Ver 日付 
 PIC12F1822用   書込み用 HEXファイル   Ver0.94 beta  2018.11.04
 プログラム改良用 ASMソースファイル  Ver0.94 beta  2018.11.04
  PIC12F629/675/683を使用した、ワンコインFLデコーダ3(両極性)のポイントデコーダ化については、こちらを参照してください。

 旧ソフトウェア
 PIC種類  ファイル種類  Ver 日付 
 PIC12F1822用   書込み用 HEXファイル   Ver0.93 beta  2018.10.27
 プログラム改良用 ASMソースファイル  Ver0.93 beta  2018.10.27
 PIC12F1822用   書込み用 HEXファイル   Ver0.92 beta  2017.10.09
 プログラム改良用 ASMソースファイル  Ver0.92 beta  2017.10.09
 PIC12F1822用  書込み用 HEXファイル   Ver0.91 beta  2017.01.02
 プログラム改良用 ASMソースファイル  Ver0.91 beta  2017.01.02
 PIC12F1822用   書込み用 HEXファイル   Ver0.9 beta  2016.03.27
 プログラム改良用 ASMソースファイル  Ver0.9 beta  2016.03.27

PIC12F629/675/683を使用した、ワンコインFLデコーダ3(両極性)のポイントデコーダ化については、こちらを参照してください。
 

(DCC信号の0/1判定部はしみずさんのページのDCCデコーダを参考にしています。)

 ポイントとの接続

 ソフト書込みが終了したら、ポイントと接続します。モータドライバは出力保護回路が搭載されていますが、過信はできません。各部の絶縁には十分に注意しましょう。(最悪、部品が焼損します。)

■ポイント用デコーダソフト使用時

 Keep aliveコンデンサコンデンサ回路を用いて、コンデンサで電源増強します。
 車載用とは異なり抵抗とダイオードの回路は不要です。
 (ただし、線路電源ON時にコマンドステーションの突入電流の負担になりますから増やしすぎに注意しましょう。) 

 トラブル解決(調整方法ほか)  

 どうしても、DCC信号の読み込みがうまくいかないようなら、プログラムのソースファイルにある、読み込みタイミングの調整値を変更し、HEXファイルを作成しPICに書き込んでみてください。初期値は16進数で8です。ソースでは0x08と表記しています。これを0x07とか0x09等にしてみて試してください。大抵は初期値のままでOKのはずです。

 トラブル解決の進め方、掲示板に寄せられるFAQ等をPdfにまとめています。参考にしてください。
  WebNucky部品頒布(トラブル解決編)(pdf)はこちら

 CV設定  

 ワンコインデコーダ4を「ポイント用デコーダ」として使用する際のCV設定は以下となります。必ずCV設定を行ってください。
 アクセサリのアドレスや動作時間の設定、モードの設定はCV書込みで変更します。CVの書込みはPagedモード、Directモードに対応しています。

 使用時はCV1,CV2でアドレスを設定のうえ、CV6の値を増減して調整を行ってください。

 アドレスはCV1とCV2で設定します。
 設定したいアドレスとCV1とCV2の関係はコチラのファイル(pdf)を参照してください。以下のフォームに入力しても計算できます。
 ポイントアドレス計算フォーム(やあさん作成):
 CV6はポイントマシンへの電力調整を255段階で行います。
 初期値は127(50%出力)となっていますが、多分多くのポイントマシンでは電力が不足するので、そのままでは動作しません。
 ポイントマシンが電力不足で動作不完全の場合は数値を少しづつ増やして調整します。
 ポイントマシンの抵抗値が低くショートに近い電流が流れる場合は数値を減らし見かけ上の電流を減らしてみます。(動作しない場合もあります。)

 CV説明
CV番号 説明 初期値 詳細
10進 16進 バイナリ
CV1 回路Aアドレス(上位バイト) 129 81 10000001  回路A アドレス設定用
 初期アドレス:1
CV2 回路Aアドレス(下位バイト) 248 F8 11111000
CV3 出力作動時間 5 05 00000101  初期値5  5x10ms=50m秒
(※Ver0.93以前は初期値10 (10x10=100ms))
 設定値x10m秒の間、ポイントマシンに電圧を出力します
 設定範囲 1~255 (10~2550m秒)
CV4 出力動作保持設定 1 01 00000001  初期値1
 0:連続動作(モーター式マシン用)
 1:CV3で設定した時間のみ出力(ソレノイド、コイル式用)
CV5 出力遅延時間 1 01 00000001  ※Ver0.91よりサポート
 初期値1  1x10ms=10m秒
 設定値x10m秒の後、ポイントマシンに電圧を出力します
 設定範囲 1~255 (10~2550m秒)
CV6 出力PWM Duty設定 127 0F 00001111  ※Ver0.92よりサポート
 初期値127(50%)
 設定値を255で割った割合のDutyで出力制御します。
 設定範囲 1~255 (0~100%)

(※VER0.91以前は255(100%)固定です。)
CV7 デコーダソフトバージョン 094 5E 01011110  デコーダのソフトVerを示します。
 例:094(10進)->VER0.94
CV8 製造会社ID 156 9C 10011100  製造会社IDは156。(Manufacturer IDを取得しました。)
 CV8に8を書き込むとCVをRESETします

 ユーザーサイト

  フジガヤ2さんのブログ HO KATOポイントへの組み込み事例
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