ワンコインFLデコーダ2(蓄電式:電気二重層コンデンサ使用) ...page1/1
ワンコインFLデコーダの応用編として蓄電式でチラつきを軽減したデコーダを紹介します。
応用編との位置づけですので、申し訳ありませんが、詳細の製作方法の解説やサポートは行いませんので、ご了承のほどお願いいたします。
ワンコインFLデコーダを製作して動作はするものの、チラつきが気になる方、各自チャレンジしてみてください。
トピックス
2009.12.11 蓄電式の製作方法のページを開設(蓄電式に対応したFLデコーダソフトを更新しました)
はじめに...
DCCデコーダを自作して楽しんでいますが、先頭車に自作のFLデコーダを組み込んだ際に、集電不良からPICマイコンが煩雑にリセットされ、ライトがチラつく現象にストレスを感じていました。
このたび、電気二重層コンデンサ(スーパキャパシタ)を使用し、電源を蓄電式とし改良した「ワンコインFLデコーダ2(蓄電式)」を製作してみましたので、ご紹介いたします。
回路は従来の「ワンコインFLデコーダ」を基本としていますが、各部がことなります。詳細は回路図を参照してください。
PICマイコンのソフトは「ワンコインFLデコーダのソフト」と共通して利用することが可能です。
ご注意: ・本サイトの情報を元にした製作等に関わる破損、傷害等につきましてはご自身の責任のもとでお願いします。 ・ご紹介している方法は一例です。最善の方法とは限りませんので、ご自身でもご検討いただければ幸いです。 ・使用する部品の規格を確認のうえ必要であれば定数の変更等をお願いいたします。 電気二重層コンデンサにチャージされている状態でのメンテナンスは部品破損の原因になります。 メンテナンス時はチャージされている電荷を放電させたのちに行ってください。 |
特徴
F0制御は128ステップのみならず、古典的な14,28ステップでもサポート。
ライト(FO)は前後進自動切換え。電流は定電流ダイオードによる定電流制御(15mA)で明るさ一定。
アナログ運転もサポート(性能は仕組み上、補償できません)
2桁アドレス(001〜128)、4桁アドレス(0128〜9983)サポート。
CV値の書き込みはOPSモードに加え、Pageモードもサポートしました。
CV値の読み込みも可能になりました。(Pageモード)
CV29の設定により、前後進の入れ替えが可能。(ライトも同時に入れ替えできます)
製作事例
製作事例 ・・・ 16番の車両用の例
F0の正方向、逆方向でのヘッド、テール、および、F1で愛称幕のライトをサポートしています。サイズは全然大きいですが、工夫次第ではNゲージにも搭載できるのではと思います。
耐圧3.5Vの電気二重層コンデンサを2個直列に使っています。容量は半分になりますが、十分実用になります。
製作事例の写真
回路図
回路図(pdf)はこちら 2009.12.11公開
回路図です。BSch3Vで作成しました
回路の説明
回路を簡単に説明しておきます。
レールからの電力をブリッジダイオードを介して整流します。電流容量は1Aもあれば十分でしょう。電解コンデンサで平滑し直流12Vを得ます。12Vは3端子レギュレータIC(78L05)を用いて、5Vを得ます。
5Vは47Ωの抵抗を介してゆっくり電気二重層コンデンサにチャージされます。ダイオードは逆流などを防ぐために入れています。
一方、レールからのDCC信号は33kΩの抵抗を介してPICマイコン(PIC12F683)のGP3端子に入力します。マイコンでソフト処理された信号は各端子に出力されます。各端子の使用方法は次のとおりです。
GP0 F1出力(拡張用)
GP1 F0(逆方向)出力
GP2 F0(正方向)出力
GP3 DCC信号入力
GP4 F2出力(拡張用)
GP5 F3出力(拡張用)
PICの出力は定電流ダイオードを介して直接LEDをドライブします。(従来のファンクションデコーダと)
ファンクション制御は、ソフトウェア上、F0〜F3まで動作するように製作してありますので、必要に応じて定電流ダイオードの回路を追加、削除してください。