Decoder Tester (ワンコインデコーダ、NEM652対応)

 ワンコインデコーダや、8ピン(NEM652)のデコーダを動作試験するためのデコーダテスターです。




注意1:ワンコインFLデコーダは基板直接では使えません。
 このアダプタは「ワンコインデコーダ」のピンヘッダを装備しています。
 FLデコーダをテストしたい場合は、各リード線をデコーダから出して青いターミナルに接続する必要があります。
 (※ワンコインFLデコーダDIP版は両極性デコーダなので、そのままテストできます。)

注意2:ワンコインデコーダ6は正方向、逆方向が逆になる
 ワンコインデコーダ6は4と比較して、オレンジ線、グレー用が反対になっているので、逆になります。

注意3:ワンコインデコーダは接触不良に注意
 ワンコインデコーダ用のヘッダピンは本来半田付けをして使用するか、ソケットを利用して使用するものです。
 このため基板を挿入しても接触不良で動作しない場合があります。手で基板を押さえる等の回避法がありますが、
 根本的には、コンスルーや、スルーホール用テストワイヤを使用することを推奨します。


 使用部品

 部品はすべて秋月電子で購入できます。プリント基板は頒布を活用ください。

部品 部品番号 仕様 個数 入手先 参考価格 備考
酸化金属皮膜抵抗 R1 100Ω / 3W 1 秋月 @20 100~120Ω程度
炭素皮膜抵抗 R2,3,4,5 2.2KΩ / 1/4W 4 秋月 @1x4
ダイオード  D1  1N4148 1 秋月 @2 相当品可 
LED   LED1 3mm 赤 1 秋月 @3.5 好きなLEDを使ってください
Vfの大きい青色LEDは注意 
LED2,3 3mm 黄緑 2 秋月 @4.5x2
LED4,5 3mm 黄色 2 秋月 @5.5x2
ターミナルブロック  DCC,MOTOR 2ピン(青)(縦)小 2 秋月 @20x2
FUNCTION 3ピン(青)(縦)小 1 秋月 @30  
丸ピンICソケット   NEM652   丸ピンICソケット 10P 1 秋月 @50 4Px2にカットして使用
ピンヘッダ JP1,ONECOIN ピンヘッダ 1x40 1 秋月 @35 2P,4Pにカットして使用
ジャンパーピン JP1 2.54mm 2P 1 秋月 @4
専用プリント基板 PCB ワンコインFLデコーダDIP用 1 頒布 @300
参考合計価格    約500円  2018.7時点
 

 製作方法

 部品点数は少ないので、あわてずに半田付けしてください。

  1. プリント基板のバリ等をヤスリで整えます。

  2. 抵抗を取り付けます。

    カラーコードの向きをそろえるとキレイです。
  3. LEDを取り付けます。左から2つ目のLED2(左から3つ目のLED3※7/28誤記訂正)のみ向きが異なるので注意します。
  4. ターミナルブロック、ヘッダピン、丸ピンICソケットを取り付けて完成です。

回路図

  回路図(pdf) はこちら

デコーダのテスト方法

 このアダプタは3種類の接続方法があります。
 デコーダ接続後、「赤」「黒」をコマンドステーションに接続して通電試験をします。
 このとき、ジャンパピンは挿入せず、100Ωの抵抗を経由してデコーダに電力を供給します。
 これによりショート等があっても影響を小さく抑えます。(完全には防御できないのであくまで保険です。)
 「橙」「灰」にモータを接続して試験する場合、100Ωの電圧降下が影響する場合に、ジャンパピンを挿入し、抵抗をジャンプさせます。
ワンコインデコーダ(FL除く) 
  基板のIN,OUT端子が合致するように挿入します。
  ヘッダピンの接触不良を防ぐために指で基板にテンションをかけます。根本的には「スルーホール用テストワイヤ」を使用することをオススメします。
  
8ピン(NEM652)デコーダ
  8ピンのオレンジ表記に従い挿入します。
 
その他汎用デコーダ(モータ用、ファンクション用) (用途:市販のデコーダやワンコインFLデコーダなど)
 プリント基板にシルク印刷されている色表示を参考に、各ターミナルブロックにリード線を使用して接続します。
 ※この場合、赤・黒線は保護抵抗を経由しませんのでショートには十分注意します。


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