プリント基板の発注(ユニクラフト)

 ホームページやブログで「プリント基板製作サービス」の感想を掲載する場合は、無料でプリント基板を製造いただけるキャンペーンを利用してプリント基板を製作してみました。
 「無料プリント基板!unicraft紹介キャンペーン 」を利用するには、ホームページやブログで感想の掲載が条件ですので、発注方法や感想を記載します。

 今回利用したのは「ユニクラフト」という会社です。国内業者ですが、1万円以下で趣味で使うプリント基板を発注できる格安な会社です。
 海外へ基板を発注する場合、国際郵便は不着や遅延などがある場合があり不安ですが、製造自体は海外でも、業者が日本だと不具合があった際のやり取り等はやはり安心です。
 製造できる最小の基板サイズを問い合わせたところ、5mmx5mmとの回答が日本語でありました。(当たり前ですが。。。)英作文なく問い合わせできるの気軽さは、日本の企業ならではです。

 「ユニクラフトのホームページ」こちらです。
 http://unicraft-jp.com/
  
 
 「無料プリント基板!unicraft紹介キャンペーン」はこちらです。
 http://unicraft-jp.com/pcb/free_pcb.shtml
  

 国内でも格安な部類に入る「ユニクラフト」ですが、いろいろと条件を変えて見積をWebで行うことが可能です。
 一辺が5cmを超えると値段が上がるので、一辺を5cm単位で意識して設計するのが得策です。


見積結果です。


 ホームページも記載がありますが、枚数も4の倍数を意識するとコストパフォーマンスが良いようです。

                                       2015.3時点 単位:円
 枚数  50 x 50
総価
50 x 50
単価
50 x100
総価
50 x100
単価
100x100
総価
100x100
単価
4 9,928 2,482 11,011 2,753 11,336 2,834
8 9,976 1,247 11,728 1,466 12,094 1,512
12 11,058 922 14,464 1,205 15,220 1,268
16 11,058 691 14,464 904 15,220 951
20 12,532 627 16,738 837 19,215 961
24 12,532 522 16,732 697 19,215 801
28 14,398 514 19,107 682 25,766 920
32 14,518 454 19,222 601 25,886 809
36 14,638 407 19,347 537 26,006 722
40 14,758 369 19,467 487 26,126 653
44 20,967 477 25,556 581 38,183 868
80 22,047 276 26,636 333 39,263 491
81 26,260 324 32,148 397 45,165 558


キャンペーンで製作できるプリント基板は、以下の仕様です。もちろん通常の発注では仕様変更も可能です。
・基板サイズ:最大100mm×100mm
・層数:片面または両面
・発注枚数:最大3枚
・基板厚:1.6mm
・銅箔厚:35um
・最小パターン幅/間隔:0.18mm
・最小穴径:0.3mm
・シルク印刷:白色
・レジスト:緑色
・基板形状:長方形・正方形のみ
・内部切り抜き:不可
・長穴加工:不可
・Vカット(面付け):不可
・仕上げ:HASL(有鉛半田レベラー)
・納期: 最大20営業日(通常のご発注より納期が長くなります) ※特急対応不可

2015年2月時点で、このキャンペーンを利用しましたが、「本キャンペーンは突然終了する場合がありますのでお早めにご応募ください。」とあるので、興味のある方は早めに 。。。

金額に納得したら、ガーバーデータを添付して、必要事項を記載して正式見積を依頼します。


送付するガーバーデータは以下の内容に従い、ファイル名を変更しZIPで先にひとまとめにしておきます。
  

 ガーバーデータに関する詳細な解説もあり、この辺りは、日本の企業ならではの安心感があります。

この後、正式見積もり額の連絡が来て、入金すると、データ確認に進むことになりますが、キャンペーン利用のため、正式見積もり依頼で即入金確認となりました。

メールで製造状況確認のURLが送られてくるので、逐次、いまどの製造過程なのか確認確認ができます。
標準納期は6営業日~12営業日のようです。キャンペーンは納期20日間ということで気長に待ちます。
どうやら、製造工場が中国にあるようで、2月中旬の春節(1週間の長期休暇)の影響を受けて、納期が通常よりもかかるようですが、これは致し方ないですね。



 2015/02/07完了 発注
 2015/02/07完了 正式見積もり額連絡(キャンペーンのため即時)
 2015/02/07完了 ご入金確認(キャンペーンのため即時)
 2015/02/10完了 データ確認・データ変換
 2015/02/10完了 製造準備
 2015/03/06完了 製造・検査
 2015/03/07完了 輸入
 2015/03/08完了 検査
 2015/03/08完了 発送
 2015/03/09到着

中国の長期休暇(春節)の影響もあったので少々時間がかかりましたが、それはやむを得ないです。
営業日ベースの実質は約15営業日で到着しましたので、早かったと考えるべきと思います。

梱包はこんな感じで、ヤマト運輸で着荷しました。海外メーカにありがちな箱潰れ等はありません。


中身の梱包もしっかりしています。




完成したプリント基板です。レジストもきれいです。穴のズレ等も気にならないレベルです。
(シルクが意図したサイズではなくズレている個所がありますが製造上の問題ではなく、私の作成したガーバーデータの問題です。)


テストや検品の印でしょうか、3か所にマジックがあります。


早速、部品をはんだ付けして動作確認しましたが、問題ありませんでした。


 総じての感想ですが、製作日数はP板.comには及ばないものの、2~3週間の納期で間に合わない場合はP板.comへ発注する必要がありますが、趣味で使うのであれば半額以下になるので、ユニクラフトさんを選ぶ価値はあると思います。

 値段いう観点からですが、中国のFusionPCB等では、$10もかからず製作することはできますが、ただ、国際郵便での到着に不安があったり、ガーバーデータに不備があった際のやりとりが、お互い母国語でない英語で行う必要があるという不安がある人にとっては、ユニクラフトが中国の工場側からの問い合わせを日本語にして伝えてくれるうえに、不具合等があっても製造から配達まで責任をもって対応してくれる点を踏まえると、この差額も決して高くは無いと考えます。

 FusionPCB等よりも、小さいサイズの基板も作れるみたいなので、デコーダ用の基板作成でまた利用したいと思っています。

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