PICマイコンへのソフト書込みツール「IPE」 の使い方 (PICKit3/SNAP編)


PICKit3やSNAPを使用してPICマイコンに書き込みを行う方法を解説します。
書込みソフトは「IPE」というツールです。「IPE」を使用するには、マイクロチップのホームページから、MPLAX X IDEをダウンロードしてインストールします。
インストール方法はこちらのページを参照ください。

なお、マイクロチップ社の公式・日本語マニュアル(pdf)は以下にあります。参考にしてください。
 IPE ユーザーガイド
 PICKit3 ユーザーガイド  
 SNAP ユーザーガイド

ハードウェアの準備・接続(PICKit3編)

pickit3を用いて書込みを行うためのハードウェアの準備です。(SNAPの場合は後述しています。)

 1.「スマイルコネクタ」に「デコーダ」を差し込みます。このとき、丸印と四角印を互いに合わせて挿入します。
 2.「パソコンのUSB」と「pickit3」を接続します。
 3..「PICKIT3」と「PICKit/SNAPアダプタ」を接続します。

ソフト(IPE)の使い方(PICKit3編)

ハードウェアの準備が済んだら、デスクトップにある「IPE」のアイコンをダブルクリックして起動します。


起動画面です。


起動後の表示画面です。認識しているPickit3のシリアルナンバーを表示しています。
(中国製ジェネリックPICKIT3ではシリアルが表示されない場合がありますが使えます。)
「Connect」を選択して、「pickit3」と接続状態にします。


設定を詳細に行うために「Advanced Mode」に切り替えます。


パスワードを聞かれるので、初期値「microchip」を入力します。(英語で説明あり)


書込みするPICマイコンの種類を選択します。
ここではワンコインデコーダ用のPIC12F1822を選択してみます。
まず、マイコンの種類を選択します。PIC12F1822はミッドレンジの8ビットマイコンなので、以下を選択します。


PIC12F1822を選びます。


もしも誤って異なるマイコンを接続していて、そのマイコンが3.3V系なら壊れちゃうよ的な注意が表示されます。
書込み操作のたびに表示されるので、二度と表示しないにチェックして、「OK」を選択する。


PICマイコンを正常に通信できるか確認してみます。
「Operate」をクリックし、「Blank Check」してみます。
すると、ターゲットとなるPICマイコンが見つからない旨のエラーが表示されます。


これは、デフォルトではPickit3から電源を供給しない設定となっているためです。

PICkit3から電源供給するように設定変更をします。
「Power」を選び、電源供給のチェックマークを付けて、「5.0V」に設定します。


再度、 PICマイコンを正常に通信できるか確認してみます。
「Operate」をクリックし、「Blank Check」してみます。
すると、今度は電圧が4.75vしかない旨のエラーが表示されます。


これは、純正/ジェネリック問わずPickit3の回路の特性上、5.0Vが生成できないためです。
仕方ないので、設定電圧を下げて対処します。

再度、PICkit3から電源供給する設定変更をします。
「Power」を選び、今度は「4.75V」に設定します。(環境によってはもう少し低い値に設定が必要な場合あり)


PICマイコンに書き込む、ソフトのデータを指定します。
あらかじめWebからダウンロードしてPCに保存しておきます。
「File」から「Import」を選び、「Hex」を選びます。


目的の書き込みデータを選びます。ここでは、モータ/FL用を選択します。


PICマイコンにソフトデータを書き込んでみます。
「Operate」から「Program」を選択すると、書き込みが始まります。
しばらくすると「Programming Complete」と表示され、書き込みが終了します。
エラーの場合は、エラーメッセージを読んで対処します。(簡単な英語なのでなんとなく分かります。)


正しく書き込みがされているかは「Verify」を選択して確認します。
「Verify complete」と表示されればべリファイは完了し、正常に書込みできたことが分かります。

ハードウェアの準備・接続(SNAP編)

廉価版の書込みツールSNAPを用いて書込みを行うためのハードウェアの準備です。(PICKIT3の場合は前述しています。)

SNAPはPickit3と異なり書込みのための電源供給ができません。このため、外部から5V電源供給してやる必要があります。

 1.壊れてもよい「5VのACアダプタ」から、「PICKit3とPICKit/SNAPアダプタ」に電源を供給します。
 2.「スマイルコネクタ」に「デコーダ」を差し込みます。このとき、丸印と四角印を互いに合わせて挿入します。
 3.電源スイッチを投入し、LEDランプの正常点灯を確認します。(製作に失敗してショートしているとLEDが点灯しません。)
 4.「パソコンのUSB」と「SNAP」を接続します。(2ピン余りますが、上側を合わせて差し込みます。))
 5.「SNAP」と「PICKit3とPICKit/SNAPアダプタ」を接続します。

ソフト(IPE)の使い方(SNAP編)

ハードウェアの準備が済んだら、デスクトップにある「IPE」のアイコンをダブルクリックして起動します。


起動画面です。


起動後の表示画面です。認識しているSNAPのシリアルナンバーを表示しています。
(中国製ジェネリックPICKIT3ではシリアルが表示されない場合がありますが使えます。)


設定を詳細に行うために「Advanced Mode」に切り替えます。


パスワードを聞かれるので、初期値「microchip」を入力します。(英語で説明あり)


書込みするPICマイコンの種類を選択します。
ここではワンコインデコーダ用のPIC12F1822を選択してみます。
まず、マイコンの種類を選択します。PIC12F1822はミッドレンジの8ビットマイコンなので、以下を選択します。


PIC12F1822を選びます。


もしも誤って異なるマイコンを接続していて、そのマイコンが3.3V系なら壊れちゃうよ的な注意が表示されます。
書込み操作のたびに表示されるので、二度と表示しないにチェックして、「OK」を選択する。


「Power」を選ぶと、pickit3と異なり、電源供給の設定が表示されず、設定出来ないことが分かります。


PICマイコンに書き込む、ソフトのデータを指定します。
あらかじめWebからダウンロードしてPCに保存しておきます。
「File」から「Import」を選び、「Hex」を選びます。


目的の書き込みデータを選びます。ここでは、モータ/FL用を選択します。


「Operate」を選択し、「SNAP」との接続のため、「Connect」を選びます。
「Snap」との接続状況、接続している「PICマイコン」の情報が表示されます。


「Program」を選択すると、書き込みが始まります。
しばらくすると「Programming Complete」と表示され、書き込みが終了します。
エラーの場合は、エラーメッセージを読んで対処します。(簡単な英語なのでなんとなく分かります。)


正しく書き込みがされているかは「Verify」を選択して確認します。
「Verify complete」と表示されればべリファイは完了し、正常に書込みできたことが分かります。

inserted by FC2 system