自作デコーダ プリント基板発注


 自作デコーダのプリント基板をOLIMEXという海外(ブルガリア)の激安メーカに発注し製作してみました。

 (2015.02.14追記:現在、OLIMEXでは、プリント基板の製作サービスを停止しています。)

 プリント基板の製作は簡単なものであれば自作も可能ですが、なるべく小型に製作したかったので、両面基板でかつ、基板の裏表を精度良く接続するスルーホールを自作するのは難易度が高いので、Webに公開されている情報をもとに、東欧のブルガリアの激安メーカに発注してみました。

 国内メーカによる基板製作と比較すると品質はそれなりですが、個人用途としては十分満足できるレベルですし、なんといっても価格が1/3程度なのが、海外発注の最大の理由です。

 大きな流れとしては EAGLE というプリント基板を設計するソフトを使用して回路図を作成します。そして作成した回路図をもとに部品を配置し、配線を検討し、発注用のデータを作成します。
 発注用データをメーカに発注すると、数週間で手元に届くという流れです。

 EAGLEは制限はありますがフリー版もあり、なんといっても自動配線機能が便利です。慣れるまでちょっと苦労する面もあるかもしれませんが、EAGLEの使い方と、OLIMEXへの発注方法を説明した多くのWEB(日本語ページ多数)が参考になります。

 160mm×80mmの基板サイズで輸送料込みで6000円程度です。国内メーカだと安くても18000円くらいします。


 発注から3週間程度で手元に届きました。

 国際FAXで注文するのですが、「FAX受け取ったよ!」というメール(もちろん英語)はきたのですが、「発送したよ!」というメールが来ないので、メールで確認したところ、「すでに送っているよ!」という素っ気無い(英語の)メールが帰ってきました。ここら辺は日本人の感覚と大分異なるところです。

 やっと、遥か東欧の地「ブルガリア」から届いた封筒です。

 意外とあっさりとした梱包です。
 中はしっかりとビニールで封されていました。

 Web等ではあまり小さな基板を発注した事例は見かけないのですが、希望の寸法どおり裁断してくれています。
 (ただし、結構精度が悪いです。おそらく手作業で裁断していると思われます。)

発注金額は44.5ユーロで約7000円でした。(今回は標準の1.5mm厚から0.8mm厚の基板に変更したこと、ドリル穴の数が500個を超えたことから追加料金を取られています。)
 モータ駆動用デコーダです。

 上は16番用。下はNゲージでも搭載できるように長細く作ったつもりですが、大きくなってしまいました。再検討が必要です。
 こちらは、FLデコーダ用です。

 上は16番用、下はNゲージ用としましたが、やはりNゲージ用は大きいので再検討が必要そうです。

 16番用が意外と小さいので、Nゲージにも搭載可能と思います。
 面実装部品を手ハンダで実装してみました。

 チップ抵抗は3216サイズです。WEB等では2016サイズを使用した事例が多いですが、ハンダ付けのしやすさを考え3216サイズとしました。
 上の写真の裏面です。PICマイコンはこちらのサイトを参考に製作したアダプタを使用してプログラムを書き込んでからハンダ付けしました。
 動作試験の様子です。

 F0が進行方向切り替えによって切り替わり点灯しました。
 ユニバーサル基板による製作例との大きさの比較です。

 専用基板と面実装部品は、大きさよりも薄く作れるのがうれしいです。

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